加味逍遙散とは

加味逍遙散
かみしょうようさん
疲れやすく、イライラや不安感、のぼせなどを伴う更年期の不調や月経のトラブルに用いられる代表的な処方です。体力が中くらいより少ない方に向いています。
基本情報
加味逍遙散(かみしょうようさん)は、中国・宋代の医書『和剤局方(わざいきょくほう)』に収載されている処方です。もとになった「逍遙散(しょうようさん)」に、牡丹皮と山梔子の2つの生薬を加えた(=加味した)ことから、この名がつけられました。
「逍遙」には、あてもなくぶらぶらと歩き回るという意味があります。日によって、また時間によってあちこちに移り変わる、つかみどころのない不調に用いられることが、名前の由来とも言われています。
体力が中くらいより少なく、疲れやすい方で、のぼせ感や肩こりがあり、イライラや不安感などの気持ちの不調を伴う場合に用いられます。更年期の不調や月経のトラブル、冷え症、不眠など、原因がはっきりしない「不定愁訴」によく使われる、女性の不調を代表する処方のひとつです。
効能・効果
冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症
※血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことです。
構成生薬(10種類)加味逍遙散は、以下の10種類の生薬から構成されています。
こんな方におすすめ
イライラや不安感が続く
のぼせやほてりがある
疲れやすく肩がこる
月経前や更年期に調子を崩しやすい
寝つきが悪く眠りが浅い
便秘がちである
体力が中くらいより少なく、疲れやすい方に向いている処方です。月経前や更年期にイライラや気分の落ち込みが出やすい方、上半身がのぼせるのに手足が冷える方、肩こりや不眠、便秘など、いくつもの不調が入れ替わるように現れる方などに用いられます。
漢方的な考え方
漢方では、ストレスなどで「気(き)」の巡りが滞ると、イライラや不安感、のぼせなどが起こりやすくなると考えます。さらに、気の滞りが長く続くと体に熱がこもり、「血(けつ)」の不足や巡りの悪さも加わって、月経のトラブルや冷え、肩こりなど、さまざまな不調につながるとされています。
加味逍遙散は、柴胡と薄荷が気の巡りを整え、当帰と芍薬が血を補って巡りを助けます。白朮(蒼朮)・茯苓・甘草・生姜が胃腸の働きを支え、牡丹皮と山梔子がこもった熱を冷まします。気・血・熱のバランスをまとめて整えるのが、この処方の特徴です。
飲み方
一般的には、1日2〜3回、食前または食間(食後2時間ほど経った空腹時)に、水またはぬるま湯で服用します。
1回の量や回数は製品によって異なりますので、お使いの製品の説明書に従ってください。
よくある質問
Q加味逍遙散はどんな方に向いていますか?
Q桂枝茯苓丸や当帰芍薬散とはどう違いますか?
Q男性でも飲めますか?
Qどのくらい飲み続ければ良いですか?
Q服用に注意が必要なのはどんな人ですか?
Q加味逍遙散はツムラの何番ですか?
参考文献
服用にあたって
上記の効能・効果や構成生薬は、公的な医薬品情報に基づく一般的な内容です。実際の服用にあたっては、体質や他の服用薬との組み合わせによって適否が異なるため、自己判断での購入・服用ではなく、薬剤師・登録販売者・医師にご相談ください。
あなたの体質に合わせて調整することもできます
一心堂薬局では、加味逍遙散のような既製の処方をそのままお渡しするだけでなく、問診を踏まえて生薬の配合バランスを調整するオーダーメイド漢方もご提案しています。「なんとなく合わない気がする」という方も、お気軽にご相談ください。























