ニキビとは

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ニキビとは

思春期だけでなく、大人になっても繰り返すニキビ。日本人の約90%が経験するとされる、とても身近な肌トラブルです。原因、体質別に見た漢方でのアプローチをまとめました。

ニキビのイメージ
日本人の約90%が経験するとされる、身近な肌トラブルです

ニキビ(医学的には尋常性痤瘡)とは、毛穴に皮脂がたまることから始まる、慢性の皮膚疾患です。皮脂の分泌が活発な顔・胸・背中などに、まず「面皰(めんぽう)」と呼ばれる毛穴のふさがりができ、そこにアクネ菌が増殖して炎症が起こると、赤く腫れた発疹(赤ニキビ)や、膿をもった発疹(黄ニキビ)へと進行します。日本人の約90%が経験するとされ、平均発症年齢は13.3歳と思春期を中心に発症しますが、男女差はほとんどありません。

主な原因は、過剰な皮脂分泌・毛穴の詰まり・アクネ菌の増殖・ホルモンバランスの4つとされています。これに加えて、ストレス・睡眠不足・偏った食生活・月経周期・不適切なスキンケアなどが、誘因や悪化因子として関わります。強い炎症が続くと、跡(瘢痕)が残ってしまうこともあるため、早めのケアが大切です。

漢方(東洋医学)では、ニキビを体にこもった熱や、血のめぐりの滞りとして捉え、症状の現れ方(初期の軽いものか、赤み・熱感が強いか、慢性化しているか)に応じた処方が用いられます。実際に、日本皮膚科学会の治療ガイドラインでも、いくつかの漢方処方が炎症性皮疹に対する選択肢の一つとして挙げられています。

CHECK

こんな症状の変化、思い当たりませんか

当てはまるものにチェックを入れてみてください。

毛穴に一致した小さな赤いブツブツがある
赤みが強く、熱っぽさを感じる
顔がテカりやすく、脂性肌だと感じる
同じ場所に繰り返しでき、長引いている
月経周期に合わせて悪化する
あごやフェイスラインなど、決まった場所にできやすい
0/6 が当てはまりました まずは気軽な気持ちでチェックしてみましょう。

※個人差があります。強い炎症や跡が気になる場合は、自己判断せず皮膚科への相談をおすすめします。

TYPE

体質別に見る、漢方でのアプローチ

漢方では、ニキビの現れ方(初期で軽度か、赤み・熱感が強いか、慢性的に繰り返すか)に応じて、処方の考え方が異なります。

TYPE 01

初期・軽度タイプ(分泌物が少ない方)

初期・軽度タイプ

炎症反応が比較的弱く、毛穴に一致した小さな赤いブツブツが散発的にみられるタイプです。皮膚科学会のガイドラインでも推奨されている処方の一つです。

代表処方:十味敗毒湯
TYPE 02

赤み・熱感タイプ(体力があり脂性肌の方)

赤み・熱感タイプ

比較的体力があり、赤ら顔で顔にテカリ・熱感があるタイプです。熱をもった赤みの強い、大きなニキビに用いられることが多い処方です。

代表処方:清上防風湯
TYPE 03

慢性化タイプ(長引く・しこりを伴う方)

慢性化タイプ

皮膚の深いところにしこりを伴うような、長期間続くニキビのタイプです。血を補いながら熱を冷ます処方が選ばれます。

代表処方:荊芥連翹湯

強い炎症・跡が気になる場合は、まず皮膚科へ

強い炎症が続くと、皮膚に跡(瘢痕)が残ってしまうことがあります。自己流のケアだけに頼らず、標準治療(外用薬・内服薬)を基本としながら、体質面のサポートとして漢方を取り入れることをおすすめします。

処方比較

代表的な漢方処方

十味敗毒湯じゅうみはいどくとう
初期で分泌物が少ないニキビに。ガイドラインでも推奨されている処方
清上防風湯せいじょうぼうふうとう
赤み・熱感が強く体力がある方に。顔の熱を冷ます処方
荊芥連翹湯けいがいれんぎょうとう
長引く・しこりを伴う方に。血を補いながら熱を冷ます処方

この3タイプは、あくまで「大まかな目安」です

実際には複数のタイプが混ざっていたり、体力・季節・生活の変化によって体質は少しずつ動いています。ホルモンバランスの乱れが関わる大人ニキビには桂枝茯苓丸、冷えや色白の方には当帰芍薬散、ストレスによる繰り返しには加味逍遙散が選ばれることもあるなど、チェックリストやこのタイプ解説だけで「自分は〇〇タイプだ」と決めて既製の漢方薬を選ぶと、本来の体質とずれてしまうことも少なくありません。一心堂薬局では、既製の処方をそのまま当てはめるのではなく、専門家がお一人おひとりを丁寧に問診し、そのときの体質にぴったり合わせたオーダーメイドの漢方薬をご提案しています。

症例

実際の相談・症例動画

YouTube内で、この症状に関する実際のご相談・症例が紹介されています。

SELF CARE

漢方薬以外にできる養生法

🧼過剰な洗顔・こすりすぎを避ける
😴睡眠不足を避け、生活リズムを整える
🍽️偏った食生活を見直し、便秘にも気をつける
🩺強い炎症や跡が気になる場合は皮膚科で相談する
FAQ

よくある質問

Qニキビは思春期だけの症状ですか?
Aいいえ。ニキビ(尋常性痤瘡)は日本人の約90%が経験するとされ、平均発症年齢は13.3歳と思春期を中心に発症しますが、成人以降も「大人ニキビ」として続く方は少なくありません。
Q跡が残らないか心配です。何科を受診すればいいですか?
A強い炎症が毛穴周囲の皮膚に及ぶと、瘢痕(あばた)として跡が残ってしまうことがあります。悪化させないためにも、自己流のケアだけに頼らず、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
Q漢方薬だけで治療できますか?
Aニキビの標準治療は、アダパレンや過酸化ベンゾイル(BPO)などの外用薬、症状によっては抗菌薬による治療が基本です。漢方薬は、日本皮膚科学会のガイドラインでも一部の処方が選択肢の一つとして挙げられており、標準治療と併用することで、外用薬による刺激をやわらげる可能性も報告されています。
Q病院の治療と漢方薬は併用できますか?
A一般的には併用が検討されるケースもありますが、必ず処方した医師・薬剤師に相談の上で判断してください。自己判断での併用は避けましょう。
まとめ

要点のおさらい

  • ニキビ(尋常性痤瘡)は日本人の約90%が経験するとされる、身近な慢性皮膚疾患です
  • 過剰な皮脂分泌・毛穴の詰まり・アクネ菌・ホルモンバランスの4つが主な原因とされています
  • 漢方では体質(初期・軽度、赤み・熱感、慢性化)に応じて、十味敗毒湯・清上防風湯・荊芥連翹湯などが使い分けられます
  • 強い炎症や跡が気になる場合は自己判断せず、皮膚科への相談が大切です
参考文献・出典

この記事の情報源

荻秀康
荻秀康(薬剤師) / 漢方専門 一心堂薬局
漢方薬局にて7年勤務。日々の体調管理や体質改善について、YouTubeやSNSでも発信しています。
本コラムは一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療を保証するものではありません。症状の程度には個人差がありますので、気になる症状がある場合は早めに専門家へご相談ください。
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