清上防風湯とは

清上防風湯

清上防風湯

せいじょうぼうふうとう

赤ら顔でのぼせやすい方の、赤く炎症を起こしたにきびや、顔・頭の湿疹、赤鼻(酒さ)などに用いられる代表的な処方です。比較的体力がある方に向いています。

赤いにきび赤ら顔・のぼせ脂っぽい肌顔や頭の湿疹赤鼻(酒さ)

基本情報

清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)は、中国・明の時代の医書『万病回春(まんびょうかいしゅん)』に収載されている処方で、防風・荊芥・連翹・黄連・黄芩・山梔子・白芷・桔梗など12種類の生薬から構成されています。

「清上」は、上半身(顔や頭)にこもった熱を清める(冷ます)という意味で、主な生薬のひとつである「防風」と合わせて、「清上防風湯」と名づけられました。

比較的体力があり、赤ら顔でときにのぼせがある方に用いられます。赤く炎症を起こしたにきびのほか、顔や頭の湿疹・皮膚炎、赤鼻(酒さ)など、顔や頭に集中して起こる皮膚トラブルに使われている処方です。脂っぽい肌の方や、目が充血しやすい方にも向いているとされています。

効能・効果

一般用医薬品 添付文書情報より
体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるものの次の諸症:
にきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、あかはな(酒さ)

構成生薬(12種類)清上防風湯は、以下の12種類の生薬から構成されています。

こんな方におすすめ

  • 赤く腫れたにきびができる
  • 顔が赤くのぼせやすい
  • 肌が脂っぽくテカりやすい
  • 顔や頭皮に湿疹ができやすい
  • 鼻や頬の赤みが気になる

比較的体力があり、普段から顔が赤く、のぼせやすい方に向いている処方です。肌が脂っぽく、顔や頭に皮膚トラブルが起こりやすい方、赤く炎症を起こしたにきびが繰り返しできる方、目が充血しやすい方などに用いられます。思春期から青年期によく見られる、赤く勢いのあるにきびに使われることの多い処方です。

漢方的な考え方

漢方では、体の中にこもった「熱」が上半身にのぼり、皮膚にこもると、赤いにきびや顔・頭の湿疹・皮膚炎、赤ら顔などとして現れると考えます。

清上防風湯は、黄連・黄芩・山梔子・連翹が上半身にこもった熱と炎症を冷まし、赤みを抑えます。防風・荊芥・白芷・薄荷が皮膚の表面の熱を外へ発散させ、桔梗と枳実が膿を出しやすくします。川芎が血の巡りを助け、甘草が全体の働きを調和させます。上半身にこもった熱を冷ましながら膿を出して、赤いにきびなどの皮膚トラブルを整えるのが、この処方の特徴です。

飲み方

一般的には、1日2〜3回、食前または食間(食後2時間ほど経った空腹時)に、水またはぬるま湯で服用します。

1回の量や回数は製品によって異なりますので、お使いの製品の説明書に従ってください。

よくある質問

Q清上防風湯はどんな方に向いていますか?

A
比較的体力があり、赤ら顔でときにのぼせがある方の、赤く炎症を起こしたにきびや、顔・頭の湿疹・皮膚炎、赤鼻(酒さ)などに用いられることが多い処方です。

Qにきびに使う十味敗毒湯や荊芥連翹湯とはどう違いますか?

A
清上防風湯は、赤ら顔でのぼせやすい方の、顔に集中する赤く炎症を起こしたにきびに用いられます。十味敗毒湯は、赤く腫れて化膿しはじめた皮膚トラブルの初期に幅広く使われます。荊芥連翹湯は、皮膚の色が浅黒く、慢性化して硬くなったにきびや、鼻・のどの炎症も繰り返しやすい体質の方に用いられることが多い処方です。

Q生理前にだけにきびができるのですが、合いますか?

A
生理前にだけ吹き出物ができるような場合は、ほかの処方が合うことがあります。にきびのでき方や体質によって合う漢方薬は異なるので、薬剤師や登録販売者にご相談ください。

Qどのくらい飲み続ければ良いですか?

A
効果の感じ方には個人差があります。お使いの製品の説明書に書かれている期間服用しても症状が良くならない場合は、服用を中止して、薬剤師・登録販売者・医師にご相談ください。

Q服用に注意が必要なのはどんな人ですか?

A
清上防風湯には甘草が含まれています。ほかに甘草を含む漢方薬や薬を飲んでいる方、医師の治療を受けている方、妊娠中の方、胃腸が弱い方、体力が衰えている方、高齢の方、むくみのある方、高血圧・心臓病・腎臓病と診断された方は、服用前に専門家にご相談ください。まれに、息切れ・空せき・発熱(間質性肺炎)、手足のだるさ・しびれ・脱力感(偽アルドステロン症)、皮膚や白目が黄色くなる・全身のだるさ(肝機能障害)などがあらわれることがあります。その場合はすぐに服用を中止し、医師の診療を受けてください。

Q清上防風湯はツムラの何番ですか?

A
医療機関で処方されるツムラの医療用漢方製剤では、清上防風湯は「58番」です。この番号はツムラが製品につけている整理番号で、ほかのメーカーでは番号が異なったり、番号がついていなかったりします。同じ処方名でも、メーカーや製品によって生薬の量などが違う場合があるので、気になる方は薬剤師・登録販売者にご相談ください。

参考文献

服用にあたって

上記の効能・効果や構成生薬は、公的な医薬品情報に基づく一般的な内容です。実際の服用にあたっては、体質や他の服用薬との組み合わせによって適否が異なるため、自己判断での購入・服用ではなく、薬剤師・登録販売者・医師にご相談ください。

あなたの体質に合わせて調整することもできます

一心堂薬局では、清上防風湯のような既製の処方をそのままお渡しするだけでなく、問診を踏まえて生薬の配合バランスを調整するオーダーメイド漢方もご提案しています。「なんとなく合わない気がする」という方も、お気軽にご相談ください。

荻秀康
荻秀康(薬剤師) / 漢方専門 一心堂薬局
漢方薬局にて7年勤務。体質相談・オーダーメイド漢方のご提案を行っています。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の効能を保証するものではありません。体質や症状には個人差があり、服用にあたっては薬剤師・登録販売者・医師にご相談ください。