柴苓湯とは

柴苓湯
さいれいとう
のどが渇いて尿の量が少ない方の、水のような下痢や急性胃腸炎、暑気あたり、むくみなどに用いられる代表的な処方です。体力が中くらいの方に向いています。
基本情報
柴苓湯(さいれいとう)は、「小柴胡湯(しょうさいことう)」と「五苓散(ごれいさん)」という2つの処方を組み合わせたもので、柴胡・沢瀉・半夏・黄芩・猪苓・茯苓・人参など12種類の生薬から構成されています。中国・元の時代の医書『世医得効方(せいいとくこうほう)』などに記載されています。
小柴胡湯の「柴」と五苓散の「苓」をとって、「柴苓湯」と名づけられました。小柴胡湯は体の中の炎症を鎮めて吐き気や食欲不振を改善する処方、五苓散は体内の余分な水分を尿として出してむくみや下痢を整える処方で、この2つの働きをあわせ持っています。
体力が中くらいの方で、のどが渇いて尿の量が少なく、吐き気や食欲不振、むくみなどを伴う場合に用いられます。急性胃腸炎などによる水のような下痢、暑気あたり、むくみなどに使われている処方です。
効能・効果
水様性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみ
構成生薬(12種類)柴苓湯は、以下の12種類の生薬から構成されています。
こんな方におすすめ
水のような下痢が続く
胃腸炎で吐き気や食欲不振がある
のどが渇くのに尿の量が少ない
むくみやすい
暑さで体調を崩しやすい
体力が中くらいの方に向いている処方です。胃腸炎などで水のような下痢や吐き気が続く方、のどが渇いて水を飲むのに尿の量が少ない方、むくみやすい方、暑さで食欲がなくなり体調を崩しやすい方などに用いられます。体の中の炎症と、水分の巡りの乱れが同時に見られるときに使われる処方です。
漢方的な考え方
漢方では、胃腸炎のような病気は、体の中で「熱(炎症)」が起こり、同時に「水(すい)」の巡りが悪くなることで起こると考えます。水の巡りが乱れると、体に必要な水分が行き渡らずのどが渇く一方で、余分な水分が胃腸にたまって下痢や吐き気、むくみにつながるとされています。
柴苓湯は、柴胡・黄芩・半夏・人参・大棗・甘草・生姜(小柴胡湯の生薬)がこもった熱を鎮めて、吐き気や食欲不振を改善します。沢瀉・猪苓・茯苓・蒼朮・桂皮(五苓散の生薬)が、余分な水分を尿として外へ出します。炎症を鎮めながら水の偏りを整えるのが、この処方の特徴です。
飲み方
一般的には、1日2〜3回、食前または食間(食後2時間ほど経った空腹時)に、水またはぬるま湯で服用します。
1回の量や回数は製品によって異なりますので、お使いの製品の説明書に従ってください。下痢や嘔吐があるときは、あわせてこまめな水分補給を心がけてください。
よくある質問
Q柴苓湯はどんな方に向いていますか?
Q五苓散とはどう違いますか?
Qどのくらい飲み続ければ良いですか?
Q服用中に気をつける症状はありますか?
Q服用に注意が必要なのはどんな人ですか?
Q柴苓湯はツムラの何番ですか?
参考文献
服用にあたって
上記の効能・効果や構成生薬は、公的な医薬品情報に基づく一般的な内容です。実際の服用にあたっては、体質や他の服用薬との組み合わせによって適否が異なるため、自己判断での購入・服用ではなく、薬剤師・登録販売者・医師にご相談ください。
あなたの体質に合わせて調整することもできます
一心堂薬局では、柴苓湯のような既製の処方をそのままお渡しするだけでなく、問診を踏まえて生薬の配合バランスを調整するオーダーメイド漢方もご提案しています。「なんとなく合わない気がする」という方も、お気軽にご相談ください。














