抑肝散とは

抑肝散
よくかんさん
ストレスなどで神経がたかぶり、怒りやすい、イライラする方の不眠や歯ぎしりなどに用いられる代表的な処方です。子どもの夜泣きにも使われ、体力が中くらいの方を目安としています。
基本情報
抑肝散(よくかんさん)は、中国・明の時代の小児科の医書『保嬰撮要(ほえいさつよう)』に収載されている処方で、釣藤鈎・柴胡・当帰・川芎・蒼朮(または白朮)・茯苓・甘草の7種類の生薬から構成されています。
名前は、漢方で感情や自律神経の働きと関わりが深いとされる「肝(かん)」のたかぶりを「抑える」という意味です。もともとは子どもの夜泣きやひきつけ、かんしゃくに用いられた処方で、子どもと一緒に母親も服用する「母子同服(ぼしどうふく)」という飲み方でも知られています。
体力が中くらいを目安に、ストレスなどで神経がたかぶり、怒りやすい、イライラするといった方に用いられます。神経症や不眠症、歯ぎしり、更年期障害などのほか、子どもの夜泣きや疳の虫(神経過敏)など、子どもから大人まで幅広い年代に使われている処方です。
効能・効果
神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症
※血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことです。
構成生薬(7種類)抑肝散は、以下の7種類の生薬から構成されています。
こんな方におすすめ
ささいなことでカッとなりやすい
イライラして寝つけない
眠りが浅く歯ぎしりが気になる
年を重ねて怒りっぽくなった
子どもの夜泣きやかんしゃくが強い
体力が中くらいの方を目安とした処方です。ストレスで神経がたかぶり、ささいなことで怒りやすい方、イライラして目がさえ、なかなか寝つけない方、眠りが浅く歯ぎしりをしやすい方、まぶたのけいれんや手足のふるえを伴う方などに用いられます。子どもの夜泣きやかんしゃく、落ち着きのなさにも使われています。
漢方的な考え方
漢方では、感情や自律神経の働きと深く関わる「肝(かん)」が、ストレスや疲れ、加齢などによってたかぶると、イライラや怒りっぽさ、不眠、筋肉のこわばりやけいれんなどが起こりやすくなると考えます。
抑肝散は、釣藤鈎と柴胡がたかぶった肝の働きを鎮めて、神経の興奮をやわらげます。当帰と川芎が血を補って巡りを良くし、蒼朮(白朮)・茯苓・甘草が胃腸の働きを整えます。肝のたかぶりを抑えて、心と体の緊張をほぐすのが、この処方の特徴です。
飲み方
一般的には、1日2〜3回、食前または食間(食後2時間ほど経った空腹時)に、水またはぬるま湯で服用します。
1回の量や回数は製品によって異なりますので、お使いの製品の説明書に従ってください。お子さまに飲ませる場合は、年齢に合わせた量を守り、保護者の方が必ず付き添ってください。1歳未満の乳児は、まず医師の診療を受けさせてください。
よくある質問
Q抑肝散はどんな方に向いていますか?
Q子どもの夜泣きにも使えますか?
Q抑肝散加陳皮半夏とはどう違いますか?
Qどのくらい飲み続ければ良いですか?
Q服用に注意が必要なのはどんな人ですか?
Q抑肝散はツムラの何番ですか?
参考文献
服用にあたって
上記の効能・効果や構成生薬は、公的な医薬品情報に基づく一般的な内容です。実際の服用にあたっては、体質や他の服用薬との組み合わせによって適否が異なるため、自己判断での購入・服用ではなく、薬剤師・登録販売者・医師にご相談ください。
あなたの体質に合わせて調整することもできます
一心堂薬局では、抑肝散のような既製の処方をそのままお渡しするだけでなく、問診を踏まえて生薬の配合バランスを調整するオーダーメイド漢方もご提案しています。「なんとなく合わない気がする」という方も、お気軽にご相談ください。









