流産とは
流産とは
流産は妊娠の10〜20%に起こるとされる、決して珍しくない出来事です。それでもなお不安な気持ちに寄り添いながら、正しい知識と、体質サポートとしての漢方の考え方をまとめました。
流産とは、妊娠22週未満で妊娠が終わってしまうことを指し、そのうち妊娠12週未満のものを「早期流産」と呼びます。早期流産は流産全体の約9割を占め、流産は妊娠の10〜20%の頻度で起こるとされる、決して珍しいことではない出来事です。妊娠初期の流産の原因の約6〜8割は、赤ちゃん側に偶発的に生じた染色体異常によるものとされており、母体の生活や行動が原因で起こるものではありません。
流産を2回繰り返した状態を「反復流産」、3回以上繰り返した状態を「習慣流産」と呼び、これらを含めて「不育症」と呼びます。不育症は決して珍しいものではなく、妊娠した女性の約4割が流産を経験し、流産を繰り返す方は2〜3万人いるとされています。不育症の原因には、子宮の形態異常や、母体の免疫・血液凝固の異常などが挙げられますが、半数以上は原因がはっきり分からないとされています。医療機関に相談することで、80%以上の方が出産にたどり着いているとされています。
漢方(東洋医学)では、妊娠を継続するための体質サポートとして「安胎薬(あんたいやく)」と呼ばれる処方が古くから用いられており、当帰芍薬散がその代表として知られています。不育症のうち免疫的な要因が関わるとされるケースでは、柴苓湯が研究的に併用されることもあります。
こんなお悩み、当てはまりませんか
当てはまるものにチェックを入れてみてください。
※個人差があります。2〜3回以上流産を繰り返す場合は、不育症の専門外来への相談をおすすめします。
状況別に見る、漢方でのアプローチ
漢方では、妊娠中の体質サポートとして「安胎薬」という考え方があり、状況(一般的な体質サポートか、不育症で免疫的な要因が疑われるか)に応じて用いられる処方が異なります。
一般的な体質サポートタイプ(冷え・血虚が気になる方)
冷えやむくみ、貧血傾向が気になる方に用いられることが多いタイプです。「安胎薬」の代表として、妊娠初期から用いられることがある処方です。
代表処方:当帰芍薬散不育症・免疫系タイプ(流産を繰り返している方)
流産を繰り返しており、免疫学的な要因が関わっている可能性がある方に、専門医の管理のもとで検討されることがあるタイプです。むくみを伴う方に用いられることもあります。
代表処方:柴苓湯妊娠中の服用は、必ず産婦人科医との連携のもとで
妊娠中の漢方薬の服用は、自己判断ではなく必ず産婦人科医・薬剤師に相談の上で行ってください。特に流産を2回以上繰り返している場合は、自己判断せず、不育症の専門外来がある医療機関への相談をおすすめします。
代表的な漢方処方
「安胎薬」は、必ず流産を防ぐものではありません
当帰芍薬散のような安胎薬は、体質を整えるサポートとして古くから用いられてきましたが、服用すれば必ず流産を防げるというものではありません。特に染色体異常が原因の流産は、どのような方法でも防ぐことが難しいとされています。一心堂薬局では、専門家がお一人おひとりの状況を丁寧に伺いながら、体質にぴったり合わせたオーダーメイドの漢方薬をご提案しています。
実際の相談・症例動画
YouTube内で、この症状に関する実際のご相談・症例が紹介されています。
漢方薬以外にできること
よくある質問
要点のおさらい
- 流産は妊娠の10〜20%に起こるとされ、多くは赤ちゃん側の偶発的な染色体異常が原因で、母体のせいではありません
- 2回以上の流産は「不育症」と呼ばれ、医療機関への相談で80%以上の方が出産にたどり着いています
- 漢方では体質サポートとして、当帰芍薬散(安胎薬)や柴苓湯(免疫的な要因が疑われる場合)が用いられます
- 妊娠中の漢方薬は自己判断せず、必ず産婦人科医・薬剤師との連携のもとで検討することが大切です
この記事の情報源



