流産とは
未来のために
流産とは
妊娠初期に比較的多くみられる「流産」について、正しい知識と、体づくりの面での漢方のサポートをまとめました。つらい経験をされた方も、どうぞご自身を責めないでください。
この記事のポイント
- 01流産とは?決して珍しいことではありません
- 02流産のタイプについて
- 03次の妊娠に向けた、漢方でのサポート
流産とは
流産とは、妊娠22週未満で妊娠が終わってしまうことを指し、全妊娠の約15%に起こるとされる、決してまれではない出来事です。特に妊娠初期には、軽い腹痛や少量の出血が起こることもしばしばあり、その多くは心配のいらないものですが、月経のような多い出血や強い腹痛がある場合は、早めに産婦人科に連絡することが大切です。
流産にはいくつかのタイプがあります。出血や腹痛がないまま子宮内で赤ちゃんの心拍が確認できなくなる「稽留流産」、子宮の出口が開き出血も増えて流産が進み始めている「進行流産」などがあり、状況に応じて自然に排出されるのを待つか、子宮内容除去術(流産手術)が行われるかが判断されます。
流産の多くは、赤ちゃん側の偶発的な染色体異常が原因とされており、お母さんの行動や生活習慣が直接の原因になることはほとんどありません。「あの時ああしていれば」とご自身を責める必要はないということを、まず知っていただきたいと思います。次の妊娠で無事に出産できる確率は、流産の回数が増えても一定以上保たれているという報告もあり、将来の妊娠・出産の可能性はきちんと残されています。
一般的な治療
産婦人科では、超音波検査で流産の状態を確認し、自然排出を待つ方法と、子宮内容除去術(吸引法が主流)のいずれかが、状況に応じて選択されます。流産を繰り返す場合(不育症)は、原因を調べる検査が行われることもあります。心身ともに負担の大きい経験のため、体の回復だけでなく、気持ちのケアも大切にしながら過ごしていただきたいと思います。
漢方での考え方
漢方では、流産後の体を「気・血」を消耗した状態と捉え、体力の回復や血の巡りを整えることで、心身のケアと次の妊娠に向けた体づくりをサポートすることがあります。何かを「しなかったから」流産したわけではないので、漢方は原因への対処としてではなく、これからの体調を整えるための前向きな一歩として、ご自身のペースで取り入れていただければと思います。
よく使われる処方
体質のタイプによって、次のような処方が選ばれることがあります。
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よくある質問
Q流産は珍しいことですか?
Aいいえ。全妊娠の約15%に起こるとされ、決して珍しいことではありません。多くの女性が経験することです。
Q自分の行動が原因で流産したのでしょうか?
A多くの場合、流産の原因は赤ちゃん側の偶発的な染色体異常であり、お母さんの行動や生活習慣が直接の原因になることはほとんどありません。ご自身を責める必要はありません。
Q少量の出血があります。すぐ受診すべきですか?
A妊娠初期の軽い出血や腹痛は珍しくなく、多くは自宅での安静で経過をみます。ただし、月経のような多い出血や強い腹痛がある場合は、夜間・休日でも産婦人科に連絡してください。
Q流産を繰り返しています。検査を受けたほうがいいですか?
A流産を繰り返す場合(不育症)は、原因を調べる検査が可能です。心配な場合は産婦人科・不育症外来に相談することをおすすめします。
Q次の妊娠はいつから考えていいですか?
A体と心の回復のタイミングには個人差があります。次の妊娠のタイミングについては、担当医と相談しながら決めていくことをおすすめします。
Q漢方薬は流産予防になりますか?
A漢方薬は流産そのものを予防する医薬品ではありません。体力の回復や体質を整えることを目的とした、心身のケアの一つとして取り入れていただくものです。

