大柴胡湯とは

大柴胡湯
だいさいことう
わき腹からみぞおちにかけて張って苦しく、便秘の傾向がある方の胃炎や常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛などに用いられる代表的な処方です。体力が充実している方に向いています。
基本情報
大柴胡湯(だいさいことう)は、中国・後漢の時代にまとめられた医書『傷寒論(しょうかんろん)』『金匱要略(きんきようりゃく)』に収載されている処方で、柴胡・半夏・黄芩・芍薬・大棗・枳実・生姜・大黄の8種類の生薬から構成されています。
主な生薬である「柴胡」の名前に、体力が充実して症状が強い方に用いることを表す「大」を付けて、この名がつけられました。体力が中くらいの方に用いる「小柴胡湯(しょうさいことう)」と対になる処方です。
体力が充実している方で、わき腹からみぞおちにかけて張って苦しく(胸脇苦満:きょうきょうくまん)、便秘の傾向がある場合に用いられます。胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症などに使われている処方です。がっしりとした体つきで、ストレスを感じやすい方によく用いられています。
効能・効果
胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症
構成生薬(8種類)大柴胡湯は、以下の8種類の生薬から構成されています。
こんな方におすすめ
わき腹からみぞおちが張って苦しい
便秘がちでお腹が張る
がっしりした体つきで体力がある
肩こりや頭痛がつらい
ストレスでイライラしやすい
体力が充実し、がっしりとした体つきの方に向いている処方です。わき腹からみぞおちにかけて張って苦しい方、便秘がちな方、ストレスでイライラしやすい方、上半身を中心に脂肪がつきやすい方、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛がある方などに用いられます。下剤の働きがある大黄を含むため、体力があまりない方や、胃腸が弱く下痢しやすい方には向かない場合があります。
漢方的な考え方
漢方では、強いストレスが続くと、感情や自律神経と関わりの深い「肝(かん)」の働きが乱れ、「気(き)」の巡りが滞って体に熱がこもると考えます。この状態が、わき腹からみぞおちにかけての張り(胸脇苦満)や、イライラ、肩こり、便秘などにつながるとされています。
大柴胡湯は、柴胡と黄芩が滞った気の巡りを整えてこもった熱を冷まし、枳実と芍薬がお腹の張りや緊張をゆるめます。大黄が便通を促して体にたまった不要なものを外へ出し、半夏・大棗・生姜が胃腸の働きを整えます。気の巡りを整えながら便通を促して、体の中の滞りを取り除くのが、この処方の特徴です。
飲み方
一般的には、1日2〜3回、食前または食間(食後2時間ほど経った空腹時)に、水またはぬるま湯で服用します。
1回の量や回数は製品によって異なりますので、お使いの製品の説明書に従ってください。大黄を含むため、服用中はほかの下剤(便秘薬)を一緒に飲まないでください。
よくある質問
Q大柴胡湯はどんな方に向いていますか?
Q小柴胡湯とはどう違いますか?
Q飲むだけで痩せますか?
Qどのくらい飲み続ければ良いですか?
Q服用に注意が必要なのはどんな人ですか?
Q大柴胡湯はツムラの何番ですか?
参考文献
服用にあたって
上記の効能・効果や構成生薬は、公的な医薬品情報に基づく一般的な内容です。実際の服用にあたっては、体質や他の服用薬との組み合わせによって適否が異なるため、自己判断での購入・服用ではなく、薬剤師・登録販売者・医師にご相談ください。
あなたの体質に合わせて調整することもできます
一心堂薬局では、大柴胡湯のような既製の処方をそのままお渡しするだけでなく、問診を踏まえて生薬の配合バランスを調整するオーダーメイド漢方もご提案しています。「なんとなく合わない気がする」という方も、お気軽にご相談ください。












