潰瘍性大腸炎とは
未来のために
潰瘍性大腸炎とは
大腸の粘膜に炎症が続く指定難病「潰瘍性大腸炎」について、原因やセルフチェック、漢方でのアプローチをまとめました。
この記事のポイント
- 01潰瘍性大腸炎とは?特徴を解説
- 02体質タイプ別にみる、漢方でのアプローチ
- 03日常生活で気をつけたいポイント
セルフチェック
当てはまるものにチェックを入れてみてください。
潰瘍性大腸炎とは
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性の炎症や潰瘍を引き起こす、原因不明の指定難病です。国内の患者数は約15万人とされ、発症年齢のピークは男性で20〜24歳、女性で25〜29歳ですが、若年者から高齢者まで発症する可能性があります。
主な症状は、下痢、腹痛、血便で、症状が悪化する「活動期(再燃)」と、症状が落ち着く「寛解期」を繰り返すのが特徴です。原因ははっきりと分かっていませんが、腸内細菌の関与や、本来は外敵から身を守るはずの免疫の仕組みが誤って自分の腸を攻撃してしまう異常反応が関わっていると考えられています。
虫垂切除をした人は発症リスクが低く、喫煙者は非喫煙者より発病しにくいという興味深い報告もありますが、これらは発症の全体像を説明するものではありません。現在のところ完治させる治療法はありませんが、適切な治療によって寛解を維持し、症状のない期間を長く保つことは十分に可能です。
主な原因
一般的な治療
消化器内科では、大腸内視鏡検査などで診断したうえで、5-ASA製剤(メサラジンなど)を中心とした薬物療法で炎症を抑え、寛解の維持を図ります。効果が不十分な場合は、ステロイドや免疫調節薬、近年登場した生物学的製剤(バイオ製剤)やJAK阻害薬なども選択肢となります。症状が重い場合は入院治療や、まれに手術が必要になることもあります。指定難病のため、症状の程度によっては医療費助成の対象にもなります。自己判断で治療を中断せず、寛解期も含めて医師の指示のもとで治療を継続することが、長期的な症状コントロールの鍵となります。
漢方での考え方
潰瘍性大腸炎は指定難病であり、5-ASA製剤などによる専門的な治療が治療の中心です。漢方はその代わりになるものではありませんが、寛解期の体調管理や、下痢・腹痛に伴う体力の消耗、冷えなど、消化器内科での治療と並行した体質面のサポートとして用いられることがあります。取り入れる場合は、自己判断ではなく、必ず主治医に相談のうえで検討することが大切です。
よく使われる処方
体質のタイプによって、次のような処方が選ばれることがあります。
実際の漢方治療例
20代 女性
寛解期の体調管理を相談されたケース
ご相談時の状態
漢方的な見立て
ご提案した漢方薬
その後の経過
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よくある質問
Q潰瘍性大腸炎は完治しますか?
A現在のところ完治させる治療法は確立されていませんが、適切な治療により症状のない「寛解期」を長く維持することは可能です。
Q症状が落ち着いたら薬をやめてもいいですか?
Aいいえ。寛解期も治療(特に5-ASA製剤)を続けることが、再燃予防のために重要とされています。自己判断で中断しないでください。
Q遺伝しますか?
A遺伝的な要因が関与しているとされる報告もありますが、それだけで発症が決まるわけではなく、複数の要因が組み合わさって発症すると考えられています。
Q食事で気をつけることはありますか?
A症状の状態によって適切な食事内容は異なります。自己判断で極端な食事制限をせず、主治医や管理栄養士に相談することをおすすめします。
Q医療費の助成はありますか?
A指定難病のため、症状の程度が一定以上の場合は医療費助成の対象になります。詳しくは難病情報センターや、お住まいの自治体の窓口にご確認ください。
Q漢方薬だけで治療できますか?
Aいいえ。潰瘍性大腸炎の治療には専門的な薬物療法が不可欠です。漢方はあくまで体質面の補助的なサポートであり、主治医と相談のうえで検討するものです。





