過敏性腸症候群とは
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過敏性腸症候群とは
検査で異常が見つからないのに、腹痛と便通異常を繰り返す「過敏性腸症候群(IBS)」について、原因やセルフチェック、漢方でのアプローチをまとめました。
この記事のポイント
- 01過敏性腸症候群とは?特徴を解説
- 02体質タイプ別にみる、漢方でのアプローチ
- 03日常生活で気をつけたい生活習慣のポイント
セルフチェック
当てはまるものにチェックを入れてみてください。
過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群(IBS)は、腹痛や腹部の不快感が、便通の異常(下痢・便秘)を伴って繰り返される病気で、内視鏡検査などをしても、炎症や腫瘍といった原因となる病気が見つからないのが特徴です。日本人の消化器内科受診患者の約3割を占めるともいわれる、非常に頻度の高い病気です。
タイプとしては、下痢が主体の「下痢型」、便秘が主体の「便秘型」、下痢と便秘を繰り返す「混合型」などに分けられます。生命に関わる病気ではありませんが、生活の質(QOL)を著しく損なうことが分かっています。
病態には、脳と腸が互いに影響し合う「脳腸相関」が深く関わっているとされ、ストレスが腸の働きに影響し、腸の状態がまた脳にストレスとして伝わるという悪循環が起こりやすいことが知られています。腸内細菌の関与や、感染性腸炎の後に発症しやすいことも報告されています。
主な原因
一般的な治療
消化器内科では、日本消化器病学会のガイドラインに沿って、まず警告症状(発熱・血便・体重減少など)がないか確認し、必要に応じて大腸検査で他の病気を除外したうえで診断します。治療は、規則正しい食事や適度な運動などの生活指導を基本とし、症状に応じて高分子重合体・消化管運動調節薬などの薬物療法、それでも改善しない場合は、より専門的な治療(抗うつ薬、心理療法など)が段階的に検討されます。
漢方での考え方
漢方では、過敏性腸症候群のような、ストレスと関連する腹痛や便通異常を、気の巡りの滞りや、胃腸の働きの乱れ(脾胃虚弱)として捉えることがあります。下痢型・便秘型・混合型といった症状のタイプや、緊張しやすい体質かどうかに応じて、気の巡りを整えたり胃腸の働きを補ったりすることで、消化器内科での治療と並行した体質面からのサポートを行います。
よく使われる処方
体質のタイプによって、次のような処方が選ばれることがあります。
実際の漢方治療例
20代 男性
通勤時に下痢と腹痛を繰り返すケース
ご相談時の状態
漢方的な見立て
ご提案した漢方薬
その後の経過
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よくある質問
Q検査で異常がないのに、なぜ症状が続くのですか?
A過敏性腸症候群は、腸の形や粘膜そのものではなく、脳と腸の相互作用(脳腸相関)や、腸の知覚過敏が関わる「機能」の病気とされているため、通常の検査では異常として現れにくいのです。
Qストレスをなくせば治りますか?
Aストレスは大きな要因の一つですが、完全になくすことは難しいため、ストレスとの付き合い方や生活習慣の見直し、必要に応じた薬物療法を組み合わせることが現実的です。
Q下痢型と便秘型で治療法は違いますか?
Aはい。症状のタイプによって使用される薬剤が異なるため、自分の症状のタイプを医師に正確に伝えることが適切な治療につながります。
Q食事で気をつけることはありますか?
A規則正しい食事、脂質・カフェイン・アルコールの摂りすぎを控えること、便秘型では食物繊維を意識的に摂ることなどがすすめられています。
Q一生付き合っていく病気ですか?
A生命に関わる病気ではなく、加齢とともに軽快する方もいます。適切な治療と生活習慣の見直しで、症状をコントロールしながら過ごすことが可能です。
Q漢方薬だけで治療できますか?
Aまずは大腸検査で他の病気がないことを確認することが前提です。漢方は体質面から症状の緩和をサポートする位置づけとして、治療と並行して取り入れることをおすすめします。





