小柴胡湯
小柴胡湯
風邪がこじれて長引いたときや、慢性の肝機能障害の改善に用いられてきた処方です。ただし、間質性肺炎という重篤な副作用の警告がある処方でもあり、服用には十分な注意が必要です。
由来と東洋医学的な位置づけ
小柴胡湯は、柴胡(さいこ)を主薬に、黄芩・半夏・人参など7種類の生薬から構成される、「柴胡剤」の代表的な処方です。 東洋医学では、風邪の症状が体の表面でも完全な内側でもない「中間領域(半表半裏)」でくすぶっている状態を、小柴胡湯の適応と考えます。熱が出たり下がったりを繰り返す、食欲がない、みぞおちや脇腹が張って苦しいといった「こじれた」症状に用いられてきました。慢性肝炎における肝機能障害の改善にも使われてきた歴史がありますが、現在は安全性の観点から使用に厳しい制限が設けられています。
どんな症状に用いられるか
体力中等度で上腹部がはって苦しく、舌苔を生じ、口中不快、食欲不振、時により微熱、悪心などのあるものの次の諸症:諸種の急性熱性病、肺炎、気管支炎、気管支喘息、感冒、リンパ腺炎、慢性胃腸障害、産後回復不全、慢性肝炎における肝機能障害の改善
小柴胡湯を構成する生薬
こんな体質・お悩みの方に
体力中等度で、みぞおちや脇腹の張り、口の中の不快感、食欲不振があり、風邪がこじれて長引いている方に用いられてきた処方です。 関連する重要な安全性情報: 本剤の投与により間質性肺炎が起こり、死亡等の重篤な転帰に至ることがあるとして、医薬品医療機器総合機構(PMDA)から繰り返し注意喚起が行われている処方です。インターフェロン製剤投与中の方、肝硬変・肝癌の方、慢性肝炎で血小板数が10万/mm3以下の方への投与は禁忌とされています。咳・呼吸困難・発熱等の症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、医師・薬剤師に相談してください。
この処方が登場する症状・病気
服用にあたって
上記の効能・効果や構成生薬は、公的な医薬品情報に基づく一般的な内容です。実際の服用にあたっては、体質や他の服用薬との組み合わせによって適否が異なるため、自己判断での購入・服用ではなく、薬剤師・登録販売者・医師にご相談ください。
あなたの体質に合わせて調整することもできます
一心堂薬局では、小柴胡湯のような既製の処方をそのままお渡しするだけでなく、問診を踏まえて生薬の配合バランスを調整するオーダーメイド漢方もご提案しています。「なんとなく合わない気がする」という方も、お気軽にご相談ください。
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