子宮筋腫とは
子宮筋腫とは
経血量の増加、貧血、下腹部のしこり——子宮筋腫は成人女性の3〜4人に1人が経験するとされる身近な病気です。原因、セルフチェック、体質(証)別に見た漢方でのアプローチをまとめました。
子宮筋腫は、子宮の筋肉(平滑筋)にできる良性の腫瘍です。女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受けて発育すると考えられており、女性ホルモンの分泌が盛んな20〜40代に発生・発育し、閉経後には縮小する傾向があります。症状のない小さなものも含めると、成人女性の3〜4人に1人が経験するといわれるほど身近な病気です。
筋腫ができる部位によって症状は異なりますが、代表的なものは経血量が多くなる過多月経と、それに伴う貧血、月経痛の悪化です。筋腫が大きくなると、周囲の臓器を圧迫して頻尿・便秘・腰痛などが現れることもあります。
漢方(東洋医学)では、子宮筋腫を「瘀血(おけつ)」、つまり血のめぐりが滞った状態として捉え、血のめぐりを改善する「駆瘀血剤(くおけつざい)」と呼ばれる処方が用いられることが多いとされています。
こんな症状の変化、思い当たりませんか
当てはまるものにチェックを入れてみてください。
※個人差があります。経血量の増加や強い貧血症状がある場合は、まず婦人科などの医療機関を受診することをおすすめします。
体力(虚実)に応じた、漢方でのアプローチ
漢方では、子宮筋腫そのものを「瘀血」と捉え、体力(虚実)の程度に応じて使う処方(駆瘀血剤)を使い分けるという考え方があります。
体力が中くらいのタイプ(中間証)
体力が中間的で、冷えのぼせや肩こりが目立つ方に用いられることが多いタイプです。もっとも幅広い体質の方に使われる代表的な処方です。
代表処方:桂枝茯苓丸症状が強い場合・急な変化がある場合は、まず婦人科へ
漢方薬に筋腫そのものを消失させる効果は期待できないとされています。経血量が急に増えた、強い貧血症状がある、下腹部の痛みが強いといった場合は、自己判断せず婦人科を受診してください。筋腫の大きさや症状によっては、薬物療法や手術療法が必要になることもあります。
代表的な漢方処方(駆瘀血剤)
この3タイプは、あくまで「大まかな目安」です
実際には複数のタイプが混ざっていたり、体力・季節・生活の変化によって体質は少しずつ動いています。精神神経症状(イライラなど)が主体の場合は加味逍遙散が選ばれることもあるなど、チェックリストやこのタイプ解説だけで「自分は〇〇タイプだ」と決めて既製の漢方薬を選ぶと、本来の体質とずれてしまうことも少なくありません。一心堂薬局では、既製の処方をそのまま当てはめるのではなく、専門家がお一人おひとりを丁寧に問診し、そのときの体質にぴったり合わせたオーダーメイドの漢方薬をご提案しています。
実際の相談・症例動画
YouTube内で、この症状に関する実際のご相談・症例が紹介されています。
漢方薬以外にできる養生法
よくある質問
要点のおさらい
- 子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍で、成人女性の3〜4人に1人が経験するとされる身近な病気です
- 代表的な症状は経血量の増加・貧血・月経痛の悪化で、大きくなると頻尿や便秘を伴うこともあります
- 漢方では体力(虚実)に応じて、桃核承気湯・桂枝茯苓丸・当帰芍薬散などの駆瘀血剤が使い分けられます
- 症状が強い場合や急な変化がある場合は自己判断せず、婦人科への受診が大切です
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