茵蔯蒿湯とは

茵蔯蒿湯
いんちんこうとう
口が渇いて尿の量が少なく、便秘がちな方の、じんましんや口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに用いられる処方です。体にこもった熱と余分な水分を、尿と便から出すように働きます。比較的体力がある方に向いています。
基本情報
茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)は、中国・後漢の時代にまとめられた医書『傷寒論(しょうかんろん)』『金匱要略(きんきようりゃく)』に収載されている処方で、茵蔯蒿・山梔子・大黄のわずか3種類の生薬から構成されています。主な生薬である「茵蔯蒿(いんちんこう)」の名前が、そのまま処方の名前になっています。
茵蔯蒿は、キク科のカワラヨモギの花穂で、体にこもった熱と余分な水分を取り除く生薬です。
体力が中くらい以上で、口が渇き、尿の量が少なく、便秘がちな方の、じんましん、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに用いられます。体の中にこもった熱と湿気が皮膚や口に現れている状態に使われる処方です。下剤の働きがある大黄を含むため、便秘がちな方に向いています。
効能・効果
じんましん、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ
構成生薬(3種類)茵蔯蒿湯は、以下の3種類の生薬から構成されています。
こんな方におすすめ
じんましんや皮膚のかゆみがある
口内炎ができやすい
便秘がちである
口が渇きやすい
尿の量が少ない
比較的体力がある方に向いている処方です。じんましんや湿疹、皮膚のかゆみがある方、口内炎ができやすい方、便秘がちな方、口が渇きやすく尿の量が少ない方、胸のあたりが苦しく感じる方などに用いられます。下剤の働きがある大黄を含むため、体力があまりない方や、胃腸が弱く下痢しやすい方には向かない場合があります。
漢方的な考え方
漢方では、体の中に「熱」と余分な水分(湿:しつ)が一緒にこもった状態を「湿熱(しつねつ)」と呼びます。湿熱がこもると、口の渇きや尿の量の減少、便秘が起こり、それが皮膚に現れるとじんましんやかゆみ、湿疹に、口に現れると口内炎になると考えられています。
茵蔯蒿湯は、茵蔯蒿と山梔子が体にこもった熱と湿気を取り除き、尿から外へ出します。大黄が便通を促して、熱を便から外へ出します。体にこもった湿熱を、尿と便の両方から追い出すのが、この処方の特徴です。
飲み方
一般的には、1日2〜3回、食前または食間(食後2時間ほど経った空腹時)に、水またはぬるま湯で服用します。
1回の量や回数は製品によって異なりますので、お使いの製品の説明書に従ってください。大黄を含むため、服用中はほかの下剤(便秘薬)を一緒に飲まないでください。便がゆるくなりすぎる場合は、服用量について専門家にご相談ください。
よくある質問
Q茵蔯蒿湯はどんな方に向いていますか?
Q皮膚のかゆみに使うほかの漢方薬とはどう違いますか?
Q皮膚や白目が黄色いのですが、飲んでもいいですか?
Qどのくらい飲み続ければ良いですか?
Q服用に注意が必要なのはどんな人ですか?
Q茵蔯蒿湯はツムラの何番ですか?
参考文献
服用にあたって
上記の効能・効果や構成生薬は、公的な医薬品情報に基づく一般的な内容です。実際の服用にあたっては、体質や他の服用薬との組み合わせによって適否が異なるため、自己判断での購入・服用ではなく、薬剤師・登録販売者・医師にご相談ください。
あなたの体質に合わせて調整することもできます
一心堂薬局では、茵蔯蒿湯のような既製の処方をそのままお渡しするだけでなく、問診を踏まえて生薬の配合バランスを調整するオーダーメイド漢方もご提案しています。「なんとなく合わない気がする」という方も、お気軽にご相談ください。






