耳鳴りとは

耳鳴りとは
健やかな
未来のために
目・耳・鼻の症状 2026.10.05

耳鳴りとは

周りで音がしていないのに「キーン」「ジー」と音が聞こえる「耳鳴り(耳なり)」について、原因やセルフチェック、漢方でのアプローチをまとめました。

耳鳴りとは

この記事のポイント

  1. 01耳鳴りとは?原因と種類を解説
  2. 02体質タイプ別にみる、漢方でのアプローチ
  3. 03日常生活で気をつけたいポイント

セルフチェック

当てはまるものにチェックを入れてみてください。

0/6が当てはまりました まずは気軽な気持ちでチェックしてみましょう。

耳鳴りとは

耳鳴りとは、実際には周囲で音がしていないにもかかわらず、「音が聞こえる」と感じてしまう状態のことです。耳鳴りのほとんどは、本人にだけ聞こえる「自覚的耳鳴」です。強さや不快感には個人差が大きく、全く気にならない方もいれば、日常生活に支障が出るほど苦痛に感じる方もいます。

耳鳴りは難聴に伴って起こることがほとんどで、多くは内耳で音を感じ取る感覚細胞の障害が関わっています。加齢による聞こえの変化のほか、大きな音への曝露、ストレスや疲労、睡眠不足なども、耳鳴りを感じやすくする要因とされています。内耳以外にも、高血圧や糖尿病といった全身の病気が関わることもあります。

多くは経過をみてよいものですが、突然の耳鳴りとともに聞こえが悪くなった場合(突発性難聴など)は、早めの受診と治療開始が大切です。また、片耳だけの耳鳴りとともに難聴が徐々に進む場合には、聴神経にできる腫瘍などが隠れていることもあるため、精密検査が必要になります。

耳鳴りとは

主な原因

一般的な治療

耳鼻咽喉科では、問診や聴力検査などで、難聴の有無や、突発性難聴・メニエール病・聴神経腫瘍といった原因となる病気がないかを確認します。原因がはっきりしない場合は対症療法が中心となり、ビタミン剤、血管拡張剤、代謝改善剤、精神安定剤などの薬物療法が用いられることがあります。聞こえが低下している場合は補聴器の使用が有効なことがあり、あわせて、耳鳴りとの付き合い方についてのカウンセリングや、音を使った療法(音響療法)が行われることもあります。

漢方での考え方

漢方では、耳鳴りを、加齢に伴う「腎」の力の衰え(腎虚)や、ストレスによる気の巡りの乱れ(気逆)、体内の水分代謝の乱れ(水毒)などと関連づけて捉えることがあります。「キーン」と高い音がするタイプ、「ゴー」「ザー」と低い音がするタイプ、疲れると悪化するタイプ、ストレスで強まるタイプなど、症状の出方によって体質を見立て、それぞれに合った処方を用います。

耳鼻咽喉科での検査・治療と並行して、体質面から耳鳴りのつらさや、それに伴う疲れ・不眠などをサポートします。「病院では様子をみましょうと言われたが、できることがあれば試したい」という方も、お気軽にご相談ください。

よく使われる処方

体質のタイプによって、次のような処方が選ばれることがあります。

実際の漢方治療例

ご相談例01

60代 女性

加齢とともに増えた耳鳴りと疲れやすさ

✓

ご相談時の状態

耳鼻咽喉科で「年齢に伴う聞こえの変化」と言われ、経過観察中。夜になると「キーン」という耳鳴りが気になり、冷えと疲れやすさもあった。
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漢方的な見立て

加齢に伴う腎の力の衰え(腎虚)と、冷えによる巡りの低下。
✓

ご提案した漢方薬

八味地黄丸 など(症状や体質により調整)
✓

その後の経過

通院と並行し、数か月で耳鳴りが気になる時間が短くなり、睡眠も楽になったとのご報告。
ご相談例02

40代 女性

ストレスで悪化する耳鳴りとめまい

✓

ご相談時の状態

仕事が忙しい時期に耳鳴りが強まり、立ちくらみやふらつきも出ていた。耳鼻咽喉科では大きな異常は見つからなかった。
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漢方的な見立て

水分代謝の乱れ(水毒)と、ストレスによる気の巡りの乱れ。
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ご提案した漢方薬

苓桂朮甘湯 など(症状や体質により調整)
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その後の経過

生活リズムの見直しと並行して服用を続け、数か月でふらつきの頻度が減り、耳鳴りも気になりにくくなったとのご報告。

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よくある質問

Q耳鳴りは放っておいても大丈夫ですか?

A一時的な耳鳴りは健康な方にもよくみられ、心配のいらないことも多いです。ただし、突然の耳鳴りと聞こえの低下、片耳だけの耳鳴り、拍動に合わせて聞こえる耳鳴り、めまいを伴う場合などは、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。

Q耳鳴りは治りますか?

A原因となる病気が見つかれば、その治療で改善することがあります。原因がはっきりしない場合は、完全に消すことが難しいこともありますが、気にならない状態を目指して、補聴器やカウンセリング、生活の見直しなどで対処していきます。

Q何科を受診すればいいですか?

A耳鼻咽喉科です。聴力検査などで、難聴の有無や原因となる病気がないかを確認します。

Qストレスで耳鳴りが悪くなることはありますか?

Aはい。ストレスや疲労、睡眠不足は耳鳴りを強く感じさせる要因とされています。耳鳴りが気になって眠れず、さらに悪化するという悪循環になることもあります。

Q静かな場所だと耳鳴りが気になるのはなぜですか?

A周囲の音が少ないと、耳鳴りの音が目立つためです。小さな音を流しておくと気になりにくくなることがあります。

Q漢方薬だけで治療できますか?

A耳鳴りの原因となる病気が隠れていることがあるため、まずは耳鼻咽喉科での検査が大切です。そのうえで、漢方は体質面からのサポートとして、通院と並行して取り入れることをおすすめします。

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