甘麦大棗湯とは

甘麦大棗湯
かんばくたいそうとう
神経が過敏で驚きやすく、あくびがよく出る方の不眠や、子どもの夜泣き・ひきつけに用いられる代表的な処方です。甘みがあって子どもでも飲みやすく、体力が中くらいより少ない方に向いています。
基本情報
甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)は、中国・後漢の時代にまとめられた医書『金匱要略(きんきようりゃく)』に収載されている処方で、甘草・小麦・大棗のわずか3種類の生薬から構成されています。3つの生薬の名前をそのままつなげたものが、処方の名前になっています。
小麦はイネ科のコムギの種子、大棗はナツメの果実で、どれも食材としても使われる身近な生薬です。甘みがあるため、子どもでも飲みやすい処方として知られています。
体力が中くらいより少なく、神経が過敏で驚きやすい方、感情が変わりやすく急に泣いたり落ち込んだりする方、ときにあくびがよく出る方に用いられます。寝つきが悪い、眠りが浅いといった不眠のほか、子どもの夜泣きや、興奮によるひきつけなどに使われている処方です。
効能・効果
不眠症、小児の夜なき、ひきつけ
構成生薬(3種類)甘麦大棗湯は、以下の3種類の生薬から構成されています。
こんな方におすすめ
神経が過敏で驚きやすい
感情が変わりやすく泣きたくなる
あくびがよく出る
寝つきが悪く眠りが浅い
子どもの夜泣きやかんしゃくが強い
体力が中くらいより少なく、神経が過敏な方に向いている処方です。ちょっとしたことで驚きやすい方、感情の起伏が大きく、急に泣きたくなったり落ち込んだりする方、強い緊張や悲しみのあとにぼんやりしてあくびが増える方、寝つきが悪く眠りが浅い方などに用いられます。興奮しやすく、寝つきが悪い子どもの夜泣きにもよく使われています。
漢方的な考え方
漢方では、心の働きを支える「気(き)」や「血(けつ)」が、疲れや強い緊張、悲しみなどで消耗すると、気持ちを落ち着かせる力が弱まり、感情が不安定になったり、驚きやすくなったり、眠りが浅くなったりすると考えます。
甘麦大棗湯は、小麦が高ぶった気持ちを鎮めて心を落ち着かせ、大棗と甘草が消耗した体を補いながら、急な緊張や興奮をゆるめます。甘みのある3つの生薬で、張りつめた心と体をやさしくほぐすのが、この処方の特徴です。
飲み方
一般的には、1日2〜3回、食前または食間(食後2時間ほど経った空腹時)に、水またはぬるま湯で服用します。
1回の量や回数は製品によって異なりますので、お使いの製品の説明書に従ってください。お子さまに飲ませる場合は、年齢に合わせた量を守り、保護者の方が必ず付き添ってください。生後3か月未満の乳児には飲ませないでください。
よくある質問
Q甘麦大棗湯はどんな方に向いていますか?
Q子どもの夜泣きに使えますか?
Q抑肝散とはどう違いますか?
Qどのくらい飲み続ければ良いですか?
Q服用に注意が必要なのはどんな人ですか?
Q甘麦大棗湯はツムラの何番ですか?
参考文献
服用にあたって
上記の効能・効果や構成生薬は、公的な医薬品情報に基づく一般的な内容です。実際の服用にあたっては、体質や他の服用薬との組み合わせによって適否が異なるため、自己判断での購入・服用ではなく、薬剤師・登録販売者・医師にご相談ください。
あなたの体質に合わせて調整することもできます
一心堂薬局では、甘麦大棗湯のような既製の処方をそのままお渡しするだけでなく、問診を踏まえて生薬の配合バランスを調整するオーダーメイド漢方もご提案しています。「なんとなく合わない気がする」という方も、お気軽にご相談ください。






