毛孔性苔癬とは
毛孔性苔癬とは
二の腕や太ももにできる、ザラザラとした小さなブツブツ——それは毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)かもしれません。「さめ肌」とも呼ばれる、決して珍しくない肌の状態です。原因、体質別に見た漢方でのアプローチをまとめました。
毛孔性苔癬(毛孔性角化症とも呼ばれます)とは、毛穴の出口にケラチン(角質タンパク質)が過剰に蓄積し、小さなブツブツや赤み・茶褐色のポツポツとして現れる皮膚の状態です。触るとザラザラした「さめ肌」と表現されることが多く、二の腕の外側、肩、お尻、太ももなどにできやすいとされています。基本的に痛みやかゆみはほとんどなく、健康上心配のいらない良性の状態です。
私たちの肌は約28日周期でターンオーバー(生まれ変わり)を繰り返していますが、毛孔性苔癬のある方の肌ではこのサイクルに乱れが生じ、古い角質がうまく剥がれ落ちずに毛穴の出口に溜まってしまいます。遺伝的な要因が大きいと考えられており、一般的に小児期以降に発症し、思春期に悪化し、30代以降には自然に軽快することもあるとされています。乾燥する秋冬に悪化しやすいのも特徴です。男女差はありませんが、見た目の気になりやすさから女性が相談するケースが多くみられます。
漢方(東洋医学)では、毛孔性苔癬そのものに特化した文献は多くありませんが、皮膚の乾燥や血のめぐりの滞りという観点から、体質に応じたサポートが検討されることがあります。ただし、まずは保湿ケアを中心としたスキンケアが基本となる、比較的軽い皮膚トラブルであることを知っておいていただければと思います。
こんな症状の変化、思い当たりませんか
当てはまるものにチェックを入れてみてください。
※個人差があります。強い赤みやかゆみを伴う場合、他の皮膚疾患の可能性もあるため、気になる場合は皮膚科への相談をおすすめします。
体質別に見る、漢方でのアプローチ
漢方では、毛孔性苔癬のような肌のザラつきの背景にある体質(乾燥が強いか、血のめぐりの滞りがあるか)に応じて、サポートの考え方が異なります。
瘀血タイプ(肌のくすみ・赤みが気になる方)
肌のくすみや赤みが気になり、血のめぐりの滞りが背景にあると考えられるタイプです。血のめぐりを促す処方が選ばれることがあります。
代表処方:桂枝茯苓丸強い赤み・かゆみがある場合は皮膚科へ
毛孔性苔癬は基本的に痛みやかゆみを伴いませんが、見た目が似た他の皮膚疾患(アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、ニキビなど)の可能性もあります。強い赤みやかゆみがある場合は、自己判断せず皮膚科での診察をおすすめします。
サポートとして用いられる代表的な漢方処方
まずはスキンケアが基本です
毛孔性苔癬は、健康上心配のいらない良性の状態であり、尿素やサリチル酸配合のクリームによる保湿ケアがまず基本となります。漢方は、こうしたセルフケアと並行して、体質面から気長にサポートする位置づけとして考えていただくのがおすすめです。一心堂薬局では、専門家がお一人おひとりを丁寧に問診し、体質にぴったり合わせたオーダーメイドの漢方薬もご提案しています。
実際の相談・症例動画
YouTube内で、この症状に関する実際のご相談・症例が紹介されています。
漢方薬以外にできる養生法
よくある質問
要点のおさらい
- 毛孔性苔癬は、毛穴に角質が詰まってできるザラザラとしたブツブツで、健康上心配のいらない良性の状態です
- 遺伝的な要因が大きく、思春期に悪化し30代以降自然に軽快することもあります
- 保湿ケア(尿素配合クリームなど)が基本で、漢方は体質(乾燥タイプ、瘀血タイプ)に応じたサポートとして用いられます
- 強い赤み・かゆみがある場合は、自己判断せず皮膚科への相談が大切です
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