二日酔い

二日酔いとは
健やかな
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胃腸のお悩み 2026.10.15

二日酔い

飲みすぎた翌日の頭痛、吐き気、だるさ。「二日酔い」が起こる仕組みと、つらいときの対処、受診が必要なサイン、漢方でのアプローチをまとめました。

二日酔いとは

この記事のポイント

  1. 01二日酔いとは?起こる仕組みと、体質による違いを解説
  2. 02つらいときの対処と、「急性アルコール中毒」との見分け方
  3. 03体質タイプ別にみる、漢方でのアプローチ

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二日酔い

二日酔いとは、飲みすぎたあと、翌日まで頭痛やめまい、吐き気、だるさなどが続く状態で、「宿酔(しゅくすい)」とも呼ばれます。

飲んだお酒(アルコール)は、おもに肝臓で、まずアセトアルデヒドという物質に分解され、さらに酢酸へと代謝されます。アセトアルデヒドは毒性のある物質で、体内に残ると、頭痛や吐き気、動悸などの原因となり、二日酔いの原因のひとつとされています。このアセトアルデヒドを分解する力には、遺伝的な体質による個人差が大きく、分解が遅い体質の方は、少量の飲酒でも顔が赤くなったり、吐き気や動悸、眠気が出たりするほか、比較的少ない量でも二日酔いを起こしやすくなります。

二日酔いの原因は、アセトアルデヒドだけでなく、アルコールの利尿作用による脱水、低血糖、睡眠の質の低下、胃への刺激など、複数の要因が重なっていると考えられており、詳しい仕組みはまだ完全には解明されていません。

厚生労働省は、「節度ある適度な飲酒」を、1日平均、純アルコールで20g程度(ビール中瓶1本、日本酒1合ほど)としています。この量を超える飲酒を続けると、健康へのリスクが高まるとされています。

二日酔いは、通常は時間とともに回復しますが、次のような場合は「急性アルコール中毒」の可能性があり、命に関わることがあります。呼びかけても反応が鈍い、意識がもうろうとしている。嘔吐を繰り返し、止まらない。呼吸がゆっくり、または不規則になっている。けいれんを起こしている。体が冷たく、顔色が悪い。このような状態の方がいたら、一人にせず、すぐに救急車(119)を呼んでください。

二日酔いとは

主な原因

一般的な治療

二日酔いに対する特効薬はなく、基本は、体を休めながら回復を待つことです。まずは、脱水を補うために、水分や、塩分・糖分を含む飲み物(経口補水液など)を、少しずつこまめにとります。吐き気が強くないときは、消化のよい食事を少量でも食べると、低血糖の予防につながります。

頭痛や吐き気がつらいときの市販薬については、アルコールが残っている状態では、肝臓や胃への負担が増すものもあるため、薬剤師にご相談ください。

二日酔いを何度も繰り返す、お酒をやめようと思ってもやめられない、飲酒量が増えてきたといった場合は、体や心の健康に影響が出ているサインかもしれません。肝臓の検査を受けるほか、飲酒について相談できる医療機関や保健所の窓口もあります。

漢方での考え方

漢方では、二日酔いを、体内の水分代謝の乱れ(水毒)、胃腸の働きの低下、体にこもった熱などが重なった状態として捉えます。のどが渇き、頭痛やむくみ、吐き気があるタイプ、胃がむかつき、胃もたれが強いタイプ、顔のほてりやイライラを伴うタイプなど、症状の出方によって処方を使い分けます。

二日酔いのつらさをやわらげたり、飲酒を重ねて弱った胃腸や肝臓まわりの調子を整えたりするサポートとして用いられます。ただし、漢方薬は、お酒を飲みすぎても大丈夫になるというものではありません。「翌日の体調不良が続く」「お酒の席が多く、体が疲れている」という方は、飲み方の見直しとあわせて、お気軽にご相談ください。

よく使われる処方

体質のタイプによって、次のような処方が選ばれることがあります。

実際の漢方治療例

ご相談例01

40代 男性

お付き合いの飲み会が多く、翌日のむくみとだるさが続くケース

✓

ご相談時の状態

仕事柄、週に何度も飲み会があり、翌日は、のどが渇き、頭が重く、体がむくんだようにだるい。胃もたれも気になっていた。
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漢方的な見立て

水分代謝の乱れ(水毒)と、胃腸の疲れ。
✓

ご提案した漢方薬

五苓散 など(症状や体質により調整)
✓

その後の経過

飲む量や休肝日の工夫とあわせて服用を続け、翌日の頭の重さやむくみが軽くなったとのご報告。
ご相談例02

30代 女性

少量のお酒でも、翌日に吐き気が残るケース

✓

ご相談時の状態

ビール1杯ほどでも顔が赤くなり、翌日に吐き気や胃のむかつきが残る。もともと胃腸が弱く、食欲も落ちやすかった。
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漢方的な見立て

胃腸の働きの低下による、胃のむかつき。お酒に弱い体質であることもお伝えし、飲む量を控えることをおすすめ。
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ご提案した漢方薬

半夏瀉心湯 など(症状や体質により調整)
✓

その後の経過

飲む量を控えながら服用を続け、翌日の胃の不調が出にくくなったとのご報告。

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よくある質問

Q二日酔いに、特効薬はありますか?

Aアセトアルデヒドの分解を速めるような特効薬は、現在のところありません。水分補給と休養が基本です。

Q二日酔いのとき、コーヒーや栄養ドリンクを飲んでもいいですか?

Aコーヒーなどカフェインを含むものは、利尿作用で脱水を悪化させることがあります。水分補給には、経口補水液などをおすすめします。

Q二日酔いの頭痛に、痛み止めを飲んでもいいですか?

Aアルコールが残っているときは、胃や肝臓への負担が増す薬もあります。自己判断せず、薬剤師に相談してください。

Qお酒に弱い体質は、鍛えれば強くなりますか?

Aアセトアルデヒドを分解する力は、遺伝的な体質で決まる部分が大きく、飲んで鍛えても、本来の体質は変わらないとされています。無理に飲まず、ご自身の体質を知ることが大切です。

Q二日酔いなのか、急性アルコール中毒なのか、分かりません。

A呼びかけても反応が鈍い、意識がもうろうとしている、嘔吐が止まらない、呼吸がゆっくり・不規則、けいれんがある、体が冷たいといった場合は、急性アルコール中毒の可能性があります。一人にせず、すぐに救急車(119)を呼んでください。

Q漢方薬を飲んでおけば、たくさん飲んでも大丈夫ですか?

Aいいえ。漢方薬は、飲酒による体の負担をやわらげるサポートであり、飲みすぎを防ぐものではありません。体のためにも、適度な飲酒を心がけてください。

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