多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは
未来のために
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは
生理不順や排卵障害、不妊の原因にもなる「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」について、原因やセルフチェック、漢方でのアプローチをまとめました。
この記事のポイント
- 01多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは?特徴を解説
- 02体質タイプ別にみる、漢方でのアプローチ
- 03日常生活で気をつけたいポイント
セルフチェック
当てはまるものにチェックを入れてみてください。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、卵巣に多数の小さな卵胞ができ、排卵がうまく起こらなくなることで、生理不順や不妊、多毛・ニキビなどの症状を引き起こすホルモンの病気です。生殖年齢の女性の約5〜10%にみられるとされ、婦人科で最もよく見られる排卵障害・不妊の原因の一つです。
原因は完全には解明されていませんが、脳下垂体と卵巣から分泌されるホルモンのバランスが崩れることで排卵が障害されると考えられています。また、多くの方にインスリンの働きが低下した状態(インスリン抵抗性)がみられることも分かっており、肥満や生活習慣とも関連が深い病気です。
世界的には、PCOSを持つ女性の約7割が自分では気づいていないとも言われています。生理不順を「体質だから」と放置せず、気になる症状があれば婦人科での検査を検討することが大切です。
主な原因
一般的な治療
婦人科では、妊娠を希望するかどうかで治療方針が変わります。妊娠を希望しない場合は低用量ピルなどのホルモン療法で周期を整え、症状の軽減や子宮体がんリスクの管理を行います。妊娠を希望する場合は、排卵誘発剤の内服やFSH製剤の注射など、段階的に治療を進めます。肥満がある場合は、減量や運動も治療の重要な柱となります。
漢方での考え方
漢方では、PCOSを「気・血・水」のバランスの乱れ、特に血のめぐりの滞り(瘀血)や、痰湿(体内の余分な水分や脂質の停滞)が関わる体質として捉えることがあります。体質に合わせて巡りを整え、ホルモンバランスや代謝をサポートすることで、婦人科治療と並行した体質面からのアプローチが可能です。
よく使われる処方
体質のタイプによって、次のような処方が選ばれることがあります。
実際の漢方治療例
20代 女性
生理不順と肌荒れを伴うPCOS
ご相談時の状態
漢方的な見立て
ご提案した漢方薬
その後の経過
30代 女性
不妊治療中に判明したPCOS
ご相談時の状態
漢方的な見立て
ご提案した漢方薬
その後の経過
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よくある質問
QPCOSは治りますか?
A完全に「治す」というより、排卵やホルモンバランスを整えながら「上手に付き合っていく」病気と考えられています。適切な治療・生活習慣の改善で症状のコントロールは可能です。
QPCOSでも妊娠できますか?
Aはい、可能です。排卵誘発剤などの治療により、多くの方が妊娠に至っています。妊娠を希望する場合は早めに婦人科へ相談することをおすすめします。
Q太っていないとPCOSにはなりませんか?
A肥満は関連因子の一つですが、痩せ型の方でもPCOSと診断されることは珍しくありません。体型だけで自己判断せず、気になる症状があれば検査を受けることをおすすめします。
Qピルを飲み続けても大丈夫ですか?
A妊娠を希望しない期間の治療として、多くの場合長期にわたり使用されます。体質や持病によって適否が異なるため、婦人科医の指導のもとで継続してください。
Q生活習慣でできることはありますか?
A適度な運動とバランスの良い食事による体重管理が、症状の改善に役立つとされています。急激なダイエットではなく、無理のない範囲での継続が大切です。
Q漢方薬だけでPCOSは改善しますか?
A漢方薬は排卵やホルモンバランスの乱れを体質面からサポートする位置づけです。婦人科での検査・治療と並行して取り入れる方が多くいらっしゃいます。





