潰瘍性大腸炎の症状とこれからの付き合い方

潰瘍性大腸炎とは?症状・原因・治療の今をわかりやすく解説|一心堂薬局

潰瘍性大腸炎と、これからの付き合い方

「寛解」と「再燃」を繰り返しやすい病気だからこそ、正しい知識を持って、治療と日々の体調管理を続けていくことが大切です。

監修:一心堂薬局 更新日:2026年8月18日

この記事のポイント

  • 潰瘍性大腸炎は大腸に慢性炎症が起こる指定難病(指定難病97)で、「寛解」と「再燃」を繰り返しやすい
  • 主な症状は腹痛・下痢・血便・発熱・体重減少など
  • 原因は遺伝的要因・環境要因・免疫異常が複雑に関与していると考えられているが、完全には解明されていない
  • 現時点で完治する治療法はないが、薬による炎症のコントロールで日常生活を送れる方が多い
  • 血便が続く・高熱が続く・強い腹痛がある場合は、すぐに消化器内科を受診する

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が生じる病気です。炎症は直腸(肛門のすぐ奥)から始まり、連続的に大腸全体へと広がっていく特徴があります。国の指定難病(指定難病97)にも指定されており、発症は20代前後が最も多いものの、近年は高齢での発症も増えている病気です。

症状が落ち着く「寛解期」再び悪化する「再燃期」を繰り返しやすいことが、この病気の大きな特徴です。まずは病気について正しく知ることが、治療や日々の体調管理の助けになります。

大腸の粘膜に炎症が生じている様子を示す医療イラスト

主な症状

  • 腹痛、下痢、血便・粘血便
  • 発熱、食欲不振、体重減少、貧血、強い倦怠感
※ 症状の現れ方や程度には個人差があります。気になる症状がある場合は、自己判断せず消化器内科にご相談ください。
CHECK

こんな症状はありませんか

  • お腹の痛みが続いている
  • 下痢が続いている、血が混じることがある
  • 便に粘液や血液が混ざる
  • 発熱を繰り返す
  • 食欲がわかず、体重が減ってきた
  • 強い倦怠感が続いている
CAUSE

原因として考えられていること

遺伝的要因のイメージイラスト
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遺伝的な要因

体質的に、大腸の免疫コントロールがうまくいきにくい方がいることが分かっています。ご家族に発症者がいる場合、関連が指摘されることもあります。

環境的要因のイメージイラスト
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環境的な要因

食事内容、ストレス、腸内細菌のバランスの乱れなどが、発症や再燃のきっかけになると考えられています。

免疫異常のイメージイラスト
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免疫の異常

本来、外敵から体を守るはずの免疫システムが、誤って自分自身の大腸を攻撃してしまうことで炎症が起こると考えられています。

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原因はまだ完全には解明されていません

これらの要因が複雑に絡み合って発症すると考えられていますが、はっきりとした原因は現在も研究が続けられています。治療は医療機関での専門的な診断・治療が基本になります。

直腸炎型 直腸のみに炎症
左側大腸炎型 大腸の左側まで広がる
全大腸炎型 大腸全体に炎症が広がる

こんな場合はすぐに医療機関を受診してください

1日に何度も血の混じった下痢が続く、38.5℃以上の熱が続く、強い腹痛があるといった場合は、様子を見ずに消化器内科を受診してください。すでに診断・治療を受けている方も、いつもと違う症状の悪化を感じたら、早めに主治医にご相談ください。

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治療の現状について

潰瘍性大腸炎を完治させる治療法は、現時点では確立されていません。ただし治療は年々進歩しており、薬剤による炎症のコントロール(寛解導入・寛解維持)を続けることで、多くの方が日常生活に大きな制限を受けずに過ごせるようになっています。一定の重症度基準を満たす場合は医療費助成の対象にもなりますので、詳しくはお住まいの都道府県の窓口(保健所等)にご確認ください。

FAQ

よくある質問

潰瘍性大腸炎はどんな病気ですか?

A大腸の粘膜に慢性的な炎症が生じる指定難病です。直腸から炎症が始まり、連続的に大腸へ広がっていく特徴があります。腹痛や下痢、血便などの症状が現れ、症状が落ち着く「寛解」と、再び悪化する「再燃」を繰り返しやすい病気です。

潰瘍性大腸炎は完治しますか?

A現時点で完治させる治療法は確立していません。ただし治療は年々進歩しており、薬による炎症のコントロール(寛解導入・寛解維持)を続けることで、多くの方が日常生活に大きな制限を受けずに過ごせるようになっています。

何科を受診すればいいですか?

A消化器内科の受診が基本です。血の混じった下痢が続く、発熱が続く、強い腹痛があるといった場合は、早めに消化器内科を受診し、必要に応じて内視鏡検査を受けてください。

食事で気をつけることはありますか?

A症状の程度や状態によって適した食事は異なります。自己判断で極端な食事制限をするのではなく、主治医や管理栄養士に相談しながら、ご自身の状態に合った食生活を見つけていくことが大切です。

潰瘍性大腸炎に漢方は効果がありますか?

A潰瘍性大腸炎の治療の中心は医療機関での薬物治療です。漢方が病気そのものを治療するものではありませんが、体質面や日々のコンディション、ストレスとの向き合い方について、治療と並行して相談いただくことは可能です。まずは主治医の治療方針を優先してください。

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治療の主体は、消化器内科での専門的な診療です。その上で、日々の体調やストレスとの向き合い方について、体質面から寄り添うご相談も承っています。オンライン・ご来店どちらでも承っています。

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本コラムは一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療を保証するものではありません。潰瘍性大腸炎は指定難病であり、治療は必ず医療機関にご相談のうえ進めてください。
症状の程度には個人差がありますので、気になる症状がある場合は早めに消化器内科へご相談ください。

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