RSウイルス感染症とは

RSウイルス感染症とは
健やかな
未来のために
その他 2026.10.08

RSウイルス感染症とは

乳幼児に多く、赤ちゃんでは重症化することもある「RSウイルス感染症」について、症状や受診の目安、予防の方法、回復期の漢方でのアプローチをまとめました。

RSウイルス感染症とは

この記事のポイント

  1. 01RSウイルス感染症とは?特徴と症状を解説
  2. 02すぐに受診が必要なサインと、予防の方法
  3. 03回復期の体調を整える、漢方でのアプローチ

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RSウイルス感染症とは

RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。RSウイルスは世界中に分布しており、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の子どもが、少なくとも1度は感染するとされています。何度も感染と発症を繰り返すウイルスで、大人も感染します。

感染すると、2〜8日の潜伏期間(典型的には4〜6日)を経て、発熱や鼻水などの風邪のような症状が数日続きます。多くは軽症で自然に軽快しますが、初めて感染した乳幼児の約3割では、咳が悪化し、喘鳴(ゼーゼーする呼吸)や呼吸困難、細気管支炎、肺炎へと進むことがあります。特に、生後6か月以内の赤ちゃんは重症化しやすく、生後1か月未満では、突然死につながる無呼吸発作を起こすこともあります。

また、高齢の方や、心臓・肺などに持病のある方でも、重い肺炎を起こすことが知られています。

次のような場合は、すぐに受診してください。呼吸が苦しそう、ゼーゼーしている。顔色や唇の色が悪い。急にぐったりしている。母乳やミルク、水分が摂れない。生後間もない赤ちゃんで、様子がいつもと違う。

RSウイルス感染症とは

主な原因

一般的な治療

RSウイルスそのものに効く特別な治療はなく、症状を和らげる対症療法が中心です。呼吸の症状が重い場合は、入院して、酸素投与や痰の吸引、呼吸の管理が必要になることがあります。

予防としては、手洗いや咳エチケットなどの基本的な感染対策が有効です。重症化のリスクが高い赤ちゃんには、抗RSウイルス抗体製剤が使われることがあります。ワクチンについては、60歳以上などを対象にしたワクチンに加え、生まれてくる赤ちゃんを守るための、妊婦さん向けのワクチンもあります。厚生労働省によると、2026年度から、妊娠28週から36週の妊婦さんへの接種が、定期接種の対象になりました。対象や時期などの詳細は、お住まいの自治体や医療機関でご確認ください。

漢方での考え方

RSウイルス感染症は、特に赤ちゃんでは重症化することがあるため、まずは小児科や内科での診察が大切です。漢方は、感染そのものを治すものではなく、医療機関での診察・治療を受けたあとの、体調を整えるサポートとして用いられます。

漢方では、感染後に咳が長引くタイプ、体力が落ちて、疲れやすさや食欲不振が続くタイプ、のどや気管が乾燥して、空咳が出るタイプなど、症状の出方によって処方を使い分けます。ご家族の看病で疲れがたまっている方や、感染後の体力の回復が気になる高齢の方も、体質の面からご相談いただけます。

なお、乳幼児への漢方薬の使用は、年齢や体重、症状に応じた判断が必要です。自己判断で使わず、必ず小児科の医師や薬剤師にご相談ください。

よく使われる処方

体質のタイプによって、次のような処方が選ばれることがあります。

実際の漢方治療例

ご相談例01

30代 女性

お子さんの看病のあと、咳が長引いたケース

✓

ご相談時の状態

お子さんがRSウイルス感染症にかかり、看病しているうちに自分も風邪症状が出た。発熱は治まったが、乾いた咳が2週間ほど続き、疲れも取れなかった。
✓

漢方的な見立て

のどや気管の潤い不足と、看病による疲れ・体力の消耗。
✓

ご提案した漢方薬

麦門冬湯 など(症状や体質により調整)
✓

その後の経過

休養とあわせて服用を続け、数週間で咳が落ち着き、疲れも軽くなってきたとのご報告。
ご相談例02

70代 女性

感染のあと、体力の回復が遅れているケース

✓

ご相談時の状態

内科でRSウイルス感染症と診断され、治療を受けて熱は下がったが、食欲が戻らず、だるさと咳が残っていた。
✓

漢方的な見立て

感染による体力の消耗(気虚)。
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ご提案した漢方薬

補中益気湯 など(症状や体質により調整)
✓

その後の経過

食事や睡眠を整えながら服用を続け、数週間で食欲が戻り、体力が回復してきたとのご報告。

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よくある質問

QRSウイルス感染症は、大人もかかりますか?

Aはい。RSウイルスは生涯にわたって感染を繰り返し、大人も感染します。多くは軽い風邪のような症状ですが、高齢の方や、心臓・肺などに持病のある方では、重い肺炎を起こすことがあります。

Qどんなときに、すぐ受診したほうがいいですか?

A呼吸が苦しそう、ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音がある、顔色や唇の色が悪い、急にぐったりしている、母乳やミルク・水分が摂れない場合は、すぐに受診してください。特に生後間もない赤ちゃんは、症状がはっきりしないまま悪化することがあります。

Q特効薬はありますか?

ARSウイルスそのものに効く特別な治療はなく、症状を和らげる対症療法が中心です。呼吸の症状が重い場合は、入院して、酸素投与などが行われます。

Q予防する方法はありますか?

A手洗いや咳エチケットが基本です。重症化リスクの高い赤ちゃんには抗体製剤、高齢の方や妊婦さんにはワクチンがあります。妊婦さんへのワクチンは、2026年度から定期接種の対象になりました。

Q一度かかったら、もうかからないのですか?

Aいいえ。何度も感染を繰り返しますが、2回目以降は、多くが軽い症状で済むとされています。

Q漢方薬は、赤ちゃんにも使えますか?

A乳幼児への使用は、年齢や体重、症状に応じた判断が必要で、自己判断はおすすめできません。まずは小児科で診察を受け、使う場合は、医師や薬剤師に相談してください。

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