統合失調症とは
統合失調症とは
こころや考えのまとまりが失われ、幻覚や妄想が現れることのある統合失調症。100人に1人がかかるとされる、決して珍しくない病気です。正しい知識と、漢方が担える(そして担えない)役割についてまとめました。
統合失調症とは、こころや考えなどのまとまりを欠いた状態になる病気で、行動・気分・人間関係などに様々な影響が現れます。生涯のうちに発症する人はおよそ100人に1人(0.7%程度)とされ、日本国内の患者数は約80万人と報告されている、身近な病気です。
症状は大きく「陽性症状」と「陰性症状」に分けられます。陽性症状は、健康なときにはなかった状態が現れるもので、実際にはないものが見える・聞こえる「幻覚」(特に幻聴)や、根拠のない強い思い込みを持つ「妄想」が代表的です。陰性症状は、健康なときにあったものが失われるもので、意欲の低下や感情表現の乏しさなどが挙げられます。発症の原因ははっきり解明されていませんが、なりやすい要因を持つ方が、進学・就職・結婚など人生の転機のストレスをきっかけに発症するのではないかと考えられています。
早期に治療を始めるほど、その後の症状が重くなりにくいとされており、早期発見・早期治療がとても大切です。治療は、抗精神病薬による薬物療法を中心に、心理社会的治療、精神科リハビリテーションなどを組み合わせて、長期的に行われます。
こんな様子、見られませんか
ご本人やご家族が気になる様子を、チェックしてみてください。
※これはあくまで一般的な目安であり、診断を行うものではありません。複数当てはまる場合は、自己判断せず早めに精神科・心療内科へ相談してください。
統合失調症と漢方について
統合失調症の治療は、抗精神病薬による薬物療法が中心です。幻覚・妄想といった中心となる症状に対して、漢方はこの薬物療法に置き換わるものではありません。
一方で、伝統的な東洋医学の理論では、このような病態を「痰濁(たんだく)」(余分な水分や老廃物が滞る体質)、「肝鬱(かんうつ)」(気のめぐりが滞りストレスを溜め込みやすい体質)、「心脾両虚」(心身のエネルギーが不足した体質)といった体質パターンで捉える考え方があります。こうした考え方をもとに、通院治療と並行する形で、体質面からのサポート治療として漢方が用いられることがあります。
まず必要なのは、精神科での診断と治療です
統合失調症が疑われる様子がみられた場合、最優先すべきは精神科・心療内科への相談です。早期の受診が、その後の経過に良い影響を与えるとされています。「様子を見よう」と先延ばしにせず、早めに専門機関にご相談ください。もし自ら命を絶ちたいという気持ちや、他者を傷つけてしまいそうな気持ちがある場合は、すぐに精神科救急やかかりつけ医、または厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」(0570-064-556)にご連絡ください。
通院治療と並行した、漢方でのサポート治療
統合失調症の治療は、抗精神病薬による薬物療法が中心です。漢方はこの治療に置き換わるものではなく、通院治療と並行して行うサポート治療として、一心堂薬局がお力になれることがあります。ご相談いただく場合も、まずは通院状況や服用中のお薬、主治医の治療方針を丁寧に伺うところから始めさせていただいています。
実際の相談・症例動画
YouTube内で、この症状に関する実際のご相談・症例が紹介されています。
ご家族・周囲の方にできること
よくある質問
要点のおさらい
- 統合失調症は、こころや考えのまとまりを欠く病気で、およそ100人に1人が発症するとされる身近な病気です
- 症状は、幻覚・妄想などの「陽性症状」と、意欲低下などの「陰性症状」に分けられます
- 早期発見・早期治療がとても大切で、治療は抗精神病薬による薬物療法が基本です
- 漢方は薬物療法に置き換わるものではなく、通院治療と並行するサポート治療として位置づけられます
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